9月中旬に、ペルージャの旧市街で開かれた 「Umbria Wine Festival (ウンブリア ワイン フェスティバル)」 に行ってきました。
石畳の道を歩けば、45ものワイナリーが広場ごとにずらりと並び、音楽やフードの香りも重なって、街全体がふわっとワイン色に染まったよう。
まるで秋の恵みをお祝いするかのような、大きな舞台でした。
グラスを片手に楽しむ街歩き
このワイン・フェスティバルの参加方法はいくつかあって、今回、私はお手軽な15ユーロのチケットを購入。
受付コーナーでワイングラス、グラスを入れるバッグ、そして5杯分のコインチケットをもらいます。
友達とワイングラスの入った袋を首から下げて街歩きスタート!

気になるワイナリーで立ち止まり、生産者の情熱を聞きながら一杯ずつ味わう。
普段ならワイナリーを一軒ずつ訪ね歩くものですが、今回は ウンブリア中の造り手が一堂に集結。
いろんな個性を一晩で楽しめる贅沢さとお手軽感がありますね。

グラスを首から下げて歩く人たちがあちこちにいて、すれ違うと自然に笑顔で「乾杯!」と声をかけ合う光景も印象的。
屋台からはBBQの香ばしい匂いやシチリア名物のアランチーニ(ライスコロッケ)の香りが漂い、匂いだけでもわくわく。
音楽が流れる広場では、子どもが踊っていたり、地元の人たちが肩を寄せ合ってワインを味わっていたり…。

観光イベントというより、街そのものがお祭りを楽しんでいる感じです。
ちょうど夏から秋に移り変わる少し涼しい夜で、ペルージャの高台から見下ろす夜景は空気が澄んでいてとてもきれい。
グラスのワイン越しにきらきらと光る街の灯りを眺めながら、秋風に吹かれて飲む一口は、格別の美味しさでした。
もちろん、ワインの味や香りも楽しみでしたが、私が一番心に残ったのは 「美味しいと心から感じる気持ちこそが、体や肌を整えてくれる」 ということ。

美味しいと感じる気持ちは、心の栄養

「わぁ、美味しい!」と感じた瞬間、脳の中では“幸せホルモン”と呼ばれる物質が分泌されています。
その代表が セロトニンやドーパミン。気分を落ち着けたり、うれしい気持ちをぐっと高めてくれたりするそうです。
フェスタの夜に出会った赤ワインは、チェリーのような果実味にほんのりバニラを思わせる香りが重なり、とてもまろやかな味わい。
一口飲んだとき、冷たい夜風とそのやさしい酸味が体に広がり、今日1日の全身の緊張がほどけていくような気がしました。「あぁ、今この時間を味わえて幸せ」としみじみ感じました。
心が落ち着くと、体のリズムも整いやすくなる気がします。カラダのめぐりが良くなったり、夜にぐっすり眠れたり。そうした小さな積み重ねは、お肌や表情にも少しずつ映ってくるのかもしれません。
「なんだか楽しそうに見えるね」と言われるとき、その背景には、“美味しい”を心から味わう時間があるからなのかな、と思います。

秋は“味わう美容”の季節
秋は実りの季節。ぶどうやりんご、いちじく、栗やナッツなど、旬の食材がスーパーマーケットにずらりと並びます。旬の食材を口にしたときに感じる「美味しい」は、ふっと幸せな気持ちになりますよね。
フェスタでも、ワインだけでなく屋台のお料理を頬ばりながら、みんな自然と笑顔になっていました。味わいそのものが体を満たし、「あぁ、幸せだな」と思える瞬間こそ、どんなケアよりも大切なんだと感じます。
秋風を感じながら旬のごちそうを楽しむ時間は、体に必要な栄養を取り入れるだけでなく、心をやさしく満たしてくれます。心が満たされると、体や肌も自然とゆるみ、表情までやわらかくなる気がします。
この秋は、ちょっと意識して「おいしい時間」を過ごしてみたいなと思います。
その余韻が、お肌や表情にそっと映ってくれるといいな。
そんな秋の1日でした。



