2月に入り、そろそろ花粉シーズンが気になり始める頃ですね。
毎年この季節、花粉症の影響で肌荒れやメイクの崩れに悩む方も多いのではないでしょうか？
特に頬や口元のカサつき、赤み、さらには吹き出物など、春先になると肌が敏感になるのを感じることも多いですよね。
本格的な花粉シーズンが始まる前に、内側からのケア＝「インナーケア」を整えておくと、肌荒れを軽減し、シーズン中を快適に過ごしやすくなります。
肌荒れは起こってしまうと、元にもどすには時間がかかります。
しかし、体の内側を整えておくことで、肌トラブルを軽減し、花粉シーズンの1〜2ヶ月間を健康的な美肌を目指すことができますよ。
この記事では、花粉症シーズンにぜひ取り入れてほしいインナーケアのおすすめの食材、さらに忙しい日々でも手軽に作れる簡単レシピを厳選してご紹介します。
今年は早めの対策で、春をもっと快適に楽しみませんか？
ぜひ最後までご覧くださいね。
花粉症と肌荒れの関係を徹底解説
ここでは、花粉による肌荒れの原因と仕組みを解説します。これらを知ることで、花粉のシーズンをどのように過ごせば良いかイメージしやすくなりますよ。
花粉症による肌荒れの２つの原因
なぜ花粉症が肌あれを引き起こすか、ご存じでしょうか？
主な原因は、「花粉」ですが、実は「肌」にも原因があるのです。
2月中旬頃から花粉が飛び始めるこの時期は、空気が乾燥しており、バリア機能が低下しやすい状態です。
肌のバリア機能には、肌内部の水分を逃さないこと、そして外からの刺激から肌を守るという2つの役割があります。
しかし、乾燥によってこのバリア機能が弱まると、花粉が肌に付着した際に刺激が直接影響を与えやすくなります。その結果、赤みやかゆみ、さらにはカサつきや吹き出物など、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。
花粉による肌荒れ 4ステップ・・・そして無限ループへ
花粉症が肌荒れを引き起こすまでのステップを解説します。この仕組みを知ることで、花粉症対策のスキンケアのヒントにもなりますよ。
【ステップ1：花粉が肌にくっつく】
春になると空気中に漂う花粉が、気づかないうちに肌に付着。
目には見えなくても、確実に肌にくっついています。
「肌に付いたのかな？何も感じない」と思っていても、すでに第一歩が始まっています。
【ステップ2：肌が「異常事態」と勘違い】
肌に花粉がくっついたままが続くと、免疫システムが「これは危険な侵入者だ！」と反応し、炎症を引き起こす物質を肌の中に放出します。炎症により、肌がかゆく感じたり、赤みをおびはじめます。
【ステップ3：炎症により、肌を守る機能がダウン】
炎症が起きると、外部と接する肌の一番上では水分を保つ働きのあるセラミドや天然保湿因子（NMF）といった成分が減少します。
すると、肌が水分を保ちにくなり、外部から肌を守るバリア機能がダウン。
ここから一気に敏感肌モードへ突入。
【ステップ4：肌トラブルの無限ループ】
バリア機能が弱った肌は、ちょっとした刺激にも敏感に反応。
次々とやってくる花粉のダメージを受けやすくなり、普段なら問題ない洗顔やスキンケアの刺激ですら、「痛い」「ヒリヒリする」と感じることが増えてしまいます。
このように、花粉症による免疫の暴走で、肌トラブルが止まらなくなるのです。
適切なケアをおこない、このループを断ち切りたいですね。
この期間は、バリア機能を補うスキンケアを行いましょう。
クレンジングは低刺激のアイテムで、少し冷たく感じるくらい（30〜32℃）のぬるま湯で洗い流す、セラミド配合のミルク、クリームでバリア機能を補うなど。
（花粉症のスキンケアは後日、記事を書く予定です。）
花粉症シーズン前から始めたい「肌荒れ対策に効果的なインナーケア」とは？
花粉による肌荒れの原因と仕組みを知ったところで、ここからは対策を紹介しますね。早速見ていきましょう！
花粉による肌荒れを「インナーケア x アウターケア」で防ごう
花粉による肌荒れを防ぐためには、外から肌表面を整える「アウターケア」と、肌のバリア機能を内側から高める「インナーケア」の両方が欠かせません。
「アウターケア」では花粉の付着や刺激を最小限に抑え、「インナーケア」では肌そのものを健やかに保つことで、花粉症シーズン中でもトラブルの少ない肌を目指すことができますよ。
アウターケア（外側からのケア）
肌のバリア機能を守るスキンケア、花粉を寄せ付けない工夫（マスク・メガネ・衣類の選び方など）
インナーケア（内側からのケア）
免疫を整える栄養を摂る、腸内環境を整える、ストレス管理をすること。
特に、免疫のバランスを整える食事は、花粉が飛び始める前から取り入れるのがポイントです。
アウターケアはすぐに効果を実感しやすいですが、免疫を整える栄養を摂る、腸内環境を整えるためのインナーケアはじっくりと継続することで力を発揮するもの。
そのため、花粉が本格的に飛び始める前から準備しておくことが、春の肌トラブルを防ぐカギになります。
今の時期から「アウターケア」と「インナーケア」を組み合わせた対策を始めることで、今年の春は肌トラブルを気にせず快適に過ごしやすくしましょう。
インナーケアはなぜ必要なのか？
花粉による肌荒れを防ぐためには、「アウターケア（スキンケアや花粉を肌につけない工夫）」が欠かせませんが、それだけでは十分とは言えません。
大切なのは、肌のバリア機能を内側から高める「インナーケア」を取り入れること。
では、インナーケアとはどのようなケアでしょうか？
それは、免疫力を整えるケアです。
免疫力を適切に整えることで、過剰なアレルギー反応を抑え、肌の炎症も軽減されるからです。
花粉症はスギやヒノキなどの花粉を異物（アレルゲン）と認識した身体が、過剰に反応することで症状を引き起こします。くしゃみや鼻水だけでなく、肌のかゆみや炎症もアレルギー反応の一種。
つまり、免疫バランスが乱れると、花粉による肌トラブルも悪化しやすくなるのです。
特に、免疫力が低下していると、肌のバリア機能が弱まり、外部刺激を受けやすい状態に。
そうなる前に、免疫をサポートする栄養素をしっかり摂り、体の内側から整えておくことが重要です。
今年こそ、花粉シーズンが本格化する前から免疫力を高める栄養素を取り入れるインナーケアを取り入れて、肌も体も万全の状態で春を迎えませんか？
花粉症シーズンに取り入れたい肌荒れ防止のインナーケア食材5選
これから紹介する5つの食材のどれかを１つでも意識して、毎日の食事に取り入れませんか？
花粉に負けない肌作りを始めましょう。
1.美肌効果と免疫サポート食材：キウイとイチゴ
ビタミンCは、肌のバリア機能を守りながら免疫力もサポートしてくれる頼もしい栄養素。
花粉による炎症を抑え、肌荒れを防ぐ力があります。
特に、キウイ・イチゴは、ビタミンCがたっぷり。
ビタミンCは6時間で体の外に排出されてしまうので、日々の食事にこまめに取り入れることを意識しましょう。
肌の調子を整えながら花粉シーズンを乗り切りましょうね。
2.抗酸化作用で守る食材：ベリー類と緑茶
ブルーベリーやラズベリーなどのベリー類、そして緑茶に含まれるポリフェノールは、肌を酸化ストレスから守る強力な抗酸化作用を持っています。
花粉や紫外線によるダメージを和らげるため、朝食やおやつにベリーをプラスしたり、こまめに緑茶を飲むのがおすすめ。
さらに、緑茶よりもポリフェノールを豊富に含む抹茶もおすすめです。
抹茶は茶葉を丸ごと粉末にしているため、栄養を余すことなく摂取できます。
普段あまり飲む機会がないかもしれませんが、ラテやスムージーに加えると手軽に取り入れられますよ。
肌のハリを守りながら、すこやかに春を迎えましょう。
3.抗炎症効果のある食材：トマトと生姜
花粉による炎症を和らげるために、抗炎症作用のある食材を活用しましょう。
トマトに含まれる「リコピン」は、強力な抗酸化作用を持ち、肌の炎症を鎮める働きがあります。
また、生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれ、炎症を抑える効果が期待できます。
トマトはサラダやスープ、パスタに取り入れやすく、生姜は味噌汁や紅茶に加えるだけで手軽に摂取が可能。
毎日の食事に取り入れて、内側から肌のコンディションを整えましょう。
4.免疫力を高める食材：納豆やヨーグルトなどの発酵食品
花粉症対策には、腸内環境を整えることも大切。腸は「第二の脳」と呼ばれるほど免疫と深い関わりがあり、腸内バランスが整うことでアレルギー反応を和らげることが期待できます。
納豆、ヨーグルト、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品は常備しやすく、日常的に摂りやすいですね。
さらに、味噌汁やチーズ、甘酒なども手軽に取り入れられる発酵食品。
特に、朝の味噌汁は体を温めながら腸内環境を整えるのでおすすめです。
普段の食事に発酵食品を少し足しながら、免疫を整えて花粉シーズンの肌トラブルを防ぎましょう。
5.肌再生をサポートする食材：アーモンドと豆腐
春は肌が揺らぎやすい季節。肌の修復力を高めるために、アーモンドと豆腐を取り入れましょう。
アーモンドは「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが豊富で、紫外線や乾燥ダメージから肌を守り、血行を促進してくれます。
ナッツはおやつにもぴったりなので、手軽に続けやすいのも魅力です。
腹持ちがいいので、ダイエットにもおすすめです。
豆腐は良質なタンパク質を含み、肌の土台となるコラーゲンの生成をサポート。
さらに、大豆イソフラボンが肌のハリを保つ働きをしてくれます。味噌汁やサラダに加えたり、豆腐ハンバーグにするなど、アレンジの幅も広いので、無理なく毎日の食事に取り入れられますよ。
美肌のために、アーモンド＆豆腐で内側からしっかりサポートしていきましょう。
忙しい人でも簡単！インナーケアレシピ5選
忙しい人でも手軽に取り入れられるインナーケアレシピを5つご紹介します。
ビタミンや抗酸化成分をたっぷり含んだ食材を使い、体の内側から花粉に負けないコンディションを整えましょう。朝食やおやつ、リラックスタイムにサッと作れるものばかりなので、無理なく続けられるのもポイント。
毎日の食事で楽しく、美味しく、花粉対策を始めてみませんか？
1.チルな休日の朝に｜ビタミンたっぷりスムージー
ビタミンCたっぷりで、免疫＆美肌サポート！
材料（1杯分）
• キウイ 1個
• イチゴ 5粒
• ミックスベリー（冷凍OK） 1/2カップ
• ヨーグルト（無糖） 130g
• はちみつ 小さじ1
作り方
1. キウイは皮をむき、イチゴはヘタを取る。
2. すべての材料をミキサーに入れて撹拌する。
3. グラスに注いで完成
ひと工夫：レモン果汁を少し加えると、よりスッキリ爽やかな味わいに。
2.疲れた日の救世主｜抗酸化スープレシピ
トマトのグルタミン酸で旨味アップ。リコピン＆発酵パワーで免疫サポート
材料（2人分）
• トマト（完熟がよい） 2個
• 生姜 1かけ（すりおろし）
• 味噌 大さじ1
• 水 300ml
• オリーブオイル 小さじ1
作り方
1. トマトをざく切りし、鍋にオリーブオイルを熱して生姜を炒める。
2. トマトを加えて軽く炒め、水を注ぐ。
3. ひと煮立ちしたら火を止め、味噌を溶かして完成！
ひと工夫：仕上げに溶き卵、エキストラバージンオリーブオイルをひと回しかけると、風味も栄養価もUP
3.ボリューム満点｜肌再生サポートサラダ
腸活＆たんぱく質補給で美肌キープ
材料（1人分）
• 納豆 1パック
• 木綿豆腐 1/2丁（キッチンペーパーで水切り）
• アーモンド 5粒（砕く）
• ベビーリーフ ひとつかみ
• オリーブオイル＆ポン酢 各小さじ1
作り方
1. 豆腐を角切りにする。
2. 納豆を混ぜてから、豆腐＆アーモンドと和える。
3. ベビーリーフを敷いたお皿に盛り、オリーブオイル＆ポン酢をかける。
ひと工夫：納豆にからしや梅干しを少し加えると、さっぱりして食べやすくなる
4.リラックスタイムに飲みたい、抹茶ラテ
ポリフェノールたっぷりで抗酸化＆リラックス
材料（1杯分）
• 抹茶 小さじ1
• アーモンドミルク 150ml
• はちみつ 小さじ1（お好みで）
作り方
1. 抹茶を少量の湯（大さじ2）で溶かす。
2. アーモンドミルクを温め、抹茶に加えてよく混ぜる。
3. 甘みを加えたい場合は、はちみつを入れて完成！
ひと工夫：シナモンを加えると、香り豊かで血行促進
5.夜のデザート代わりに｜黒蜜豆腐クリームパフェ
豆腐×黒蜜でヘルシー＆美味しい！罪悪感ゼロの和風パフェ
【材料】（1人分）
• 絹ごし豆腐 1/2丁
• 黒蜜 （または蜂蜜）小さじ2
• きなこ 小さじ2
【作り方】
1. 絹ごし豆腐をよく水切りし、なめらかになるまで混ぜる。
2. 黒蜜とすりごまを加え、さらに混ぜて豆腐クリームを作る。
3. 器に豆腐クリームを盛り、きなこと黒蜜を添えて完成。
ひと工夫：仕上げに砕いたアーモンドを散らしすると食感がアクセントになり、食べごたえUP
花粉症シーズンの肌荒れを防ぐインナーケアの習慣化方法
インナーケアは継続することが大切です。ここでは無理なく、簡単に続けられる方法をご紹介しますね。
花粉症シーズンでも美肌をキープ！インナーケアを習慣化するコツ
インナーケアを頑張ろうと気負いせずに、ちょっとした意識から内側から肌を守ることができます。
ポイントは「無理なく続けられること」を意識して。完璧でなくてもいいんです。
難しいルールを作るより、「朝はビタミンCの多い果物を食べる」「夜は発酵食品を1品プラス」といったシンプルな習慣にするのがコツ。
ストレスを感じないように楽しみながら、肌に良い食材を自然と手に取れると習慣化しやすいですね。
毎日の食事にプラスするだけ！簡単な食材選びのポイント
「何を食べたらいいの？」と迷ったら、まずは ビタミンC・発酵食品・抗酸化食材 を意識しましょう。
ビタミンC ・・・キウイ・イチゴなどのフルーツをとって活性酸素の過剰な生成を抑えましょう
発酵食品 ・・・ヨーグルト・納豆・ぬか漬けで腸内環境を整えましょう
抗酸化食材・・・ 緑茶・ベリー類・アーモンドで肌を守りましょう
自分のライフスタイル、好みから取り入れやすいものを選びましょう。
忙しい生活でも続けられる時短テクニック
「忙しくて食事に気を使えない…」という人でも大丈夫！時短でインナーケアできる方法を取り入れましょう。
冷凍ベリーを常備 ・・・朝食やヨーグルトにのせるだけ
納豆＋αで栄養アップ ・・・キムチやアーモンドを混ぜると手軽に栄養強化
緑茶を水筒に ・・・外出先でも抗酸化パワーをチャージ
とにかく 「準備がいらない」「すぐできる」 ことが大切。
ちょっとした工夫で続けやすくなりますよ。
特別な食材を探さなくても、スーパーで手に入る身近なアイテムで十分 です。
スーパーで手軽に手に入るインナーケアアイテム
キウイ＆いちご ・・・ ビタミンC補給
プレーンヨーグルト ・・・腸活にぴったり
納豆＆豆腐 ・・・たんぱく質と発酵食品のダブル効果
緑茶＆抹茶 ・・・手軽に抗酸化対策
日常に取り入れやすいものを選ぶことで、無理なくインナーケアを習慣化できますね。
花粉症対策を簡単なインナーケアで花粉シーズンを乗り切ろう
花粉症の季節は、肌も体もゆらぎやすいもの。
しかし、毎日の食事や習慣を少し工夫するだけで、内側からしっかり守ることができます。
ビタミンや抗酸化成分を豊富に含む食材を取り入れ、腸内環境を整えることで、肌のバリア機能を強化しながら免疫バランスをサポート。
忙しい日々の中でも無理なく続けられるインナーケアを習慣にして、花粉シーズンを快適に乗り切りましょう。
小さな積み重ねが、美肌と健康への近道。
今年の春こそ、花粉症に負けないすこやかな毎日を手に入れましょう。
