NISAやIDECOで投資をするきっかけが増えて
資産運用をしなければならない時代、でも難しそう。
経済のニュースの理解を深めいたいけど、何をしたらいいの?
私もそう考えつつ、毎日を過ごしていました。
何をしたら資産運用や経済ニュースに苦手意識がなくなるの?と調べたところ
簿記3級のレベルがあると理解が深まることを知りました。
実際に簿記3級の勉強してから
3つのことが今では以前より理解できます。
- お金に関する知識が深まり、苦手意識がなくなった
- 経済のニュースがわかるようになった
- 会社の経営状態を知る手段がわかった
しかも簿記3級は10人に4人が合格するくらいで、それほど難しくはありません。
数字が苦手な私ですが、ネット試験で合格できました。
他の資格の勉強と並行しながら勉強したので合格するか不安でしたが、
ネット試験の特徴を活かせたので合格できたと思っています。
簿記3級ネット試験について、私の勉強方法や申込み方法などをまとめました。
ネット試験を受けようか迷っている方、興味がある方はぜひ最後までご覧くださいね。
日商簿記3級のネット試験の概要とは。合格率や日時などを解説。
日商簿記3級のネット試験の概要 受験しやすく合格は現実的!
注目したいところは、再受験が受験翌日から最短で3日後にできること。
短期間で合格したい方には嬉しい制度です。
試験日時 | ほぼ毎日(年3回の統一試験(ペーパー形式)の前後約10日間を除く) |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 選択式+入力式3題以内 |
会場 | 全国のテストセンター120超の会場 |
申し込み方法 | ネット申し込み、会場問い合わせ方式 |
受験料 | 3,300円 (消費税込) |
事務手数料 | 550円(消費税込) |
合格証様式 | *デジタル合格証 |
試験発表までの期間 | 即日 |
合格率 | ネット試験導入後から40%前後を推移 |
再受験 | 受験翌日から申し込み可能。申込日の3日後の試験日から選択できる。 |
「印刷」ボタンを押していただくと、読み込んだ機器にPDFで保存されます。
紙媒体での保管をご希望の場合は、適宜そのPDFファイルをプリンターで印刷することが可能です。
合格率 平均して受験者10名のうち4名が合格しています。
簿記3級ネット試験は2020年12月から始まりました。
表は過去の合格率のデータです。
統一試験より合格率にばらつきがなく、おおよそ10名に4名が合格していますね。
期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年4月〜2024年6月 | 54,763名 | 22,080名 | 40.3% |
2023年4月〜2024年3月 | 238,155名 | 88,264名 | 37.1% |
2022年4月〜2023年3月 | 207,423名 | 85,378名 | 41.2% |
2021年4月〜2022年3月 | 206,149名 | 84,504名 | 41.0% |
2020年4月〜2022年3月 | 58,700名 | 24,043名 | 41.0% |
簿記3級ネット試験が難しいと思われる2つの理由とその対策
1.理由:今まで紙に記入する様式で受験した人にとって慣れてないため
対策:試験前に自分のパソコンで練習することができるのでやってみる。
ネット試験はパソコンに答えを入力する方式。
紙の試験の場合は、問題用紙に直接、線を引いたり書き込んだりできます。
しかし、ネット試験はパソコン上に問題が表示されるので
問題に線を引いたり、書き込みができません。
試験会場でA4サイズの紙を1枚配られるので、その紙にメモや途中の計算などの書き込みます。
この方法に慣れないと当日の試験で焦るので
事前に同じ環境での練習をおすすめします。
ネット試験用の模擬試験がついている学習教材も増えてきましたので活用して慣れましょう。

2.理由:パソコン操作が不得意な意識があるため
対策:事前に操作内容を知って理解すればあせらない。
基本的なパソコンの操作に慣れていないと試験時間内に問題を全て回答するのは難しいです。
スマートフォンの使い方は慣れていても、キーボードやマウスを使うことに慣れていない方は結構います。
マウスの使い方、キーボードを使った数字の入力には慣れたおきましょう。
特に、紙に書いた答えをパソコンに入力する時に焦って数字を間違って入力するケースが多いようです。
キーボードの操作は慣れておきましょう。
ネット試験用の模擬試験を試せば解決しますよ。
簿記3級ネット試験とペーパー試験の比較違い
合格率の比較:2024年の合格率はネット試験のほうがやや高い
2023年2月〜2024年2月までの統一試験全4回(ペーパー試験)の合格率の平均は35.1%、
同時期のネット試験(2023年4月〜2024年3月)のネット試験の合格率の平均は37.1%です。
ネット試験のほうがやや高い合格率でした。
しかし、大差はないので自分に適している試験はどちらなのか、
調べてから受けると良いですね。
試験頻度 :ネット試験のほうがいつでも好きな時に受験できる
簿記3の統一試験は年に3回(3月、6月、11月)に実施。
ネット試験は統一試験の期間(10日感前後)を除いて、ほぼ毎日試験を受けれます。
ネット試験は好きな時に受けれるで、勉強を始めるタイミングも自分で設定が可能。
例えば、夏休みや仕事が忙しくない時期を勉強期間に当てて、試験を受けれることができます。
統一試験は試験日が決まっているので、試験日から逆算して勉強を始めましょう。
試験日が決まっていたほうが勉強をはじめやすい人は統一試験が向いていますね。
試験時間 :どちらも同じ60分間の試験
簿記3級のネット試験、統一試験ともに試験時間は60分です。
ネット試験は個別に受験ですが、統一試験は一斉に受験をスタートします。
試験会場で一斉に試験を行う体制に緊張する人はネット試験が向いていますね。
ネット試験は席についてから、パソコン上で自分でスタートボタンを押して試験開始です。

わたしの場合は席について気持ちを整えてから
ボタンを押してスタートしたので緊張はなかったですよ。
解答方法 :全問題をパソコンで回答します
簿記3級ネット試験はパソコン上に問題が出て、パソコン上で回答します。
勘定科目はプルダウン方式といって、
あらかじめ用意された選択項目の中から受験者が項目を選択する表示方法です。
計算して数字を入力する問題もあります。
試験会場でA4用紙1枚を配られるので、その用紙に計算やメモをして
パソコンに入力して問題を解いていきます。
この画像のようにわたしも実際のネット試験でも勘定科目を選択するプルダウン、数字を入力しました。

試験会場 :国内のどこでも受験できる
簿記3級ネット試験は全国140箇所を超える試験会場から受験が可能です。
試験会場を調べる方法は2つあります。
- 会場に問合せをする方式
- インターネットで申込みする方式
会場方式は商工会議所の検定試験のWebサイト(簿記3級)から地域を選び、商工会議所で申込みをします。
私はインターネットで申込みする方式で会場を調べました。
手順は下記の通りです。
- ネット試験はCBTSのWebサイトからアカウントを作成する
(今後、このサイトで合格証の発行もできるから便利!) - ログインして、簿記3級ネット試験の申込をクリック
- 受験する地域、都道府県、月、日を選択してクリック
- 希望日10日前後の試験会場の空き状況の一覧が表示される
試験予定日を設定できたら、早めに予約することをおすすめします。
希望する場所にはそれぞれ時間枠があり、定員を超えると予約できないからです。
わたしは3週間前に予約をして、希望する場所と時間帯を確保できました。
自分の行きやすい場所や試験を受けたい時間帯を選べるのが良かったです。
わたしの場合は午前中のほうが集中力が高いので10時からスタート、
馴染みのある場所(東京都 飯田橋駅付近)を選択しました。
合否判定のかかる日数 :ネット試験の方が早い
簿記3級ネット試験は試験後すぐに合否判定の結果がでます。
統一試験(ペーパー試験)は合否判定には2〜3週間かかります。
ネット試験はすぐに結果が出るので、そわそわ待たずに済むのが嬉しいですね。
合格証の形式 :デジタル合格証の配布
簿記3級ネット試験の合格証は紙で発行されません。
試験会場で2次元コードから読み取り、デジタル合格証を受け取る形式です。
私は試験会場で2次元コードが印刷された紙をもらいました。
またはCBTSのWebサイトにログインして、合格証発行のボタンからダウンロードできますよ。
[わたしのデジタル合格証 ]

簿記3級ネット試験のメリット5つ・デメリット3つ
メリット
1.統一試験前後を除き、いつでも受験が可能
2.合否がすぐ判る
3.不合格の場合は3日後から受験が可能
4.自分の好きなタイミングから受験勉強が開始できる
5.試験は一斉スタートではないのでプレッシャーが少ない
受験するなら合格したい!ですよね。
いつでも受験ができて、3日後から再受験ができるので
期間を空けずに再チャレンジできるところが大きなメリットです。
受験は調整期間を含めて、自分が一番よい調子の時に受けたいもの。
時間を置かず、再チェレンジすれば合格率が高くなるでしょう。
デメリット
1. 答え合わせができない
2. 従来のカードタイプの合格証はもらえない
3. 事務手数料が550円かかる
間違った内容を知りたい場合、
答え合わせができないのが難点です。
しかし第1〜3問まで各点数がわかるので、
どの問題に間違いが多かったのか、わかります。
再受験する場合はその部分を重点的に復習して望むと良いですね。
どんな人におすすめか
1.好きな時間、場所で受験したい人
2.早く資格を取得したい人
3.自分のペースで勉強をしたい人
簿記は100時間の勉強時間が目安なので、比較的短期間で取得しやすい資格でしょう。
思い立った時が始めどき!
自分で試験日を決めて短期間で取得したい人にはネット試験がおすすめです。
簿記3級ネット試験の申し込み方法
手順
画像の赤くマークした部分を確認してくださいね。
1.商工会議所の検定試験のホームページの申込専用ページをクリックして、ネット試験申込をする。

2.アカウントを作成し、受験用ID、パスワードを作成する。(このサイトで合格証の発行もできるから便利!)

3.メニューの【受験日ooo年o月o日以降】CBT申込・結果確認を選択して、クリックする。

4.試験内容が正しければ「次へ」をクリックする。

5.希望する受験場所、月日を地域、都道府県、月、日をそれぞれ選択してクリックする。

6.一覧が表示されるので、希望する枠(時計マーク)を選択、クリックする。

7.場所、日時、個人情報が表示されるので、確認して「支払い方法の選択」をクリック。
クレジットカード、コンビニ/銀行ATMで支払いをして予約を完了する。

引用:CBTS受験者専用サイト https://cbt-s.com/examinee/examination/jcci.html
8.予約完了です!
日本商工会議所から【日本商工会議所】お申し込み完了のお知らせ というメールが届くので確認しましょう。
持ち物
1.電卓(持ち込める電卓の説明)
電卓は持ち込み可能です(そろばんは不可)
※持ち込み可能な電卓については以下のページにて説明があります。
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class2/exam
2.本人確認証
試験当日は、本人確認書類として以下いずれかの書類の提示が必要です。
書類の提示ができない場合は試験を受けることができません。
<1点で受理可能な証明書>
運転免許証
マイナンバーカード
パスポート
特別永住者証明書
在留カード
※現物のみ、有効期限内のものに限る。
<2点で受理可能な証明書>
健康保険証
マイナンバー通知カード
社員証(顔写真の有無関係なし)
学生証(顔写真の有無関係なし)
住民票(交付日より3か月以内)
戸籍謄本(交付日より3か月以内)
※有効期限内のものに限る。
簿記3級ネット試験の合格するための3つの勉強方法
1.統一試験と同様に簿記の勉強をする
簿記3級ネット試験は統一試験と同じ難易度です。
つまり、学習内容は同じ。
そして独学、オンライン学習、通学でも同様の学習内容です。
簿記の学習手順は5つ
- 簿記の概要を学習する
- 簿記の全体像(流れ、繋がり)を知る
- 勘定科目を覚える
- 仕訳のルール、仕訳ができるようになる
- 集計のルールを知る
次に問題集を解き、不正解の部分を再学習する。
これを徹底しましょう。
2.ネット試験のルールを理解する
試験会場には、モニター・キーボード・マウスがひとり1台用意されています。
試験開始前に名前などの受験者情報を入力して、試験開始ボタンをクリックするとスタートです。
パソコン画面下に大問1〜3が表示され、いつでも大問1〜3に戻れます。
パソコン画面に試験時間が表示されます。大問の各時間配分を考えながら解きましょう。
カンマは自動で入力されます。
たとえば、「123456」と打つと「123,456」と表示されるので、自分でカンマを打つ必要はありません。
勘定科目を入力する箇所があります。キーボードはローマ字入力です。
3.簿記の内容を一通り勉強し終えたら、ネット試験用の模擬試験をうける
簿記3級ネット試験の模擬試験がついている学習教材が増えてきました。
ネット試験用の模擬試験を3回以上受けることをおすすめします。
3回以上受ければ、手が慣れてパソコン操作の無駄な時間を省けるでしょう。
単体でもネット試験が体験できるサイトもありますので、試験までなるべく数多く受けましょう。
参考:https://nsboki-cbt.net-school.co.jp/

簿記3級ネット試験で合格した私の勉強方法、教材、勉強した期間を紹介
受験動機
コロナ期間中を使って何かを勉強しようと思った時に
資産運用について、あやふやな理解で始めるのは不安だったこと、
会社の財務諸表を読めるようになりたいからです。
わたしは小さな会社を経営していますが、決算のたびに疑問に思うことがいくつもある状態。
不明瞭のまま次の期をむかえ、あっという間に期末、、、の繰り返しだったので
この機会にハッキリと理解できるようになろうと
財務諸表を読めるレベルの簿記3級の勉強を決めました。
財務諸表を読めるとどんな会社なのかが分かりやすくなりますし
資産運用にも役立ちますね!

勉強方法
Webで調べると簿記3級の勉強時間は100時間が目安とのこと。
1日2時間、休日は4時間を勉強にあてる設定をして、試験日の1ヶ月半前からスタートしました。
1日の半分(平日:1時間、休日:2時間)オンライン学習、YouTubeで講義を聞いて学習をして
残り半分(平日:1時間、休日:2時間)は復習と練習問題を解く時間の配分です。
最後の2週間は模擬試験を1日1回行う+間違えた部分を復習、の繰り返しです。
ネット試験用の問題集があり、それで模擬試験を受けたので当日は焦ることなく受験できました。
学習中につまづいた内容と乗り越え方
学ぶことが多すぎて、細かく全て覚えようとすると先に進まなくなりました。
乗り越え方は理解が不十分でも先に進み、全体の流れを見ること。
不十分なところを勉強し直して理解を深めました。
ネット試験対策に行ったこと
試験日まで残り10日間はネット試験用の模擬試験1回と間違えた部分の復習をしました。
日によって、80点代(合格)だったり、60点代(不合格)だったり。
点数にばらつきがありましたが、
最終3日間は80〜90点代のラインに乗ることができました。
(大問1は完璧にして、大問3でつまづくかどうかに懸かってます。)
10回分の模擬試験を受けたので、本番は焦らずに臨めました!
たくさん受けておくと自信がつきますね。

筆者が利用した良かった簿記3級の学習教材3選
1.クレアール
今まで簿記を学んだことのない人におすすめ。
平均40分のオンライン講義が63単元と問題集の構成。
ネット試験対策用の模擬試験もついています。

2.スッキリわかる予想問題集
ネット試験の模擬試験が利用できます。
問題は毎回ランダムで出題。
URLにアクセスして、本に記載されているパスワードを入力すると模擬試験が受けれます。
とにかく数をこなして慣れたい人におすすめ。

3.YouYube【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき
試験までの残りの2週間を通勤中に聞いていました。
自分に苦手なところは根本を良く理解しないと間違えやすいので、
その部分を聞く、問題を解くの繰り返しを行い、理解を定着させます。
わたしのネット試験当日の流れ
当日の持ち物
運転免許証と電卓を持参。
電車で会場に向かったので、余裕を持って30分前に会場最寄駅に到着。
スタバに入ってエスプレッソをぐいっと飲む。
会場での受付手続き
10分前に会場に到着。
受付で名前と受験内容(簿記3級)を伝えて、身分証明書を提出。
ロッカーの鍵をもらい、荷物やコートを入れる。
スマートフォンやジャケット、腕時計も全てロッカーに入れなければなりません。
スマートウォッチではなく腕時計も外すのは予想外でした。
その後、係の人からパンツのポケットの中等も調べられます。
少し驚きました。
会場に持ち込めるもの
受付で渡されたA4の紙(メモ用)とボールペンのみ。
ペットボトルも持ち込み不可です。
入室後の流れ
受付付近で待機していると、係の人に名前と受験内容の確認を受けます。
係の人の後につづき試験室へ入室です。
簿記だけではなく、様々な試験を受けている人が数名いました。
席に案内され、着席します。
1席ずつパーティションで仕切られていました。
試験開始から終了まで
係の人がパソコンでの試験スタートと終了の方法を説明してくれます。
試験スタートの合図はなく、自分でスタートボタンを押して試験開始。
練習した内容をやり方が同じでしたので焦りませんでした。
退室後、合否判定
試験終了ボタンを押すと係の人が来て一緒に退室。
数分も待たないうちに合否判定が記載されたプリントをもらいました。
プリントには下記が記載されています。
- 点数
- 各科目毎の点数
- 合否判定
- 合格証ダウンロード用の読み取りバーコード
合格にほっと肩をなでおろし試験会場を出ました。
まとめ
簿記3級ネット試験は従来の統一試験(ペーパー試験)より合格しやすいです。
理由は
1.受験頻度が高い
2.試験ルールとパソコン操作方法を事前に調べておけば問題ない
3.従来の統一試験と同じ難易度
ただしどうしてもパソコン操作に苦手意識がある人は統一試験がよいでしょう。
例えば、1年間のうちに簿記3級に合格したければ、統一試験は3回の受験チャンスがあるが、
ネット試験は(365日-30日(休止期間)/4日=83回のチャンスがあります。
*4日=受験日1日+3日後に受験と考えて。
受験会場数も多いので、自分の気持ち次第で何度でもチャレンジできますね。
不安にならずに、簿記学習とネット試験用模擬試験で練習をしてネット試験にのぞみましょう!